かわちのタイムスNo.55(20220201) ← クリックすると画像が見られます。

【1面】

「社会保険労務士法人」設立へ

今年も「コロナに負けるな!

中小企業支援」の旗を掲げて

コロナ第6波の感染拡大が広がる中、景気回復の先行きは不透明で、今年も一喜一憂が続きそうです。

かわちの社労士事務所は開業10年めを迎え、「コロナに負けるな!中小企業支援」の旗を掲げ、事務所の基盤をさらに固めるために、4月から「社会保険労務士法人」となる準備を進めます。

お客様には一時不便をおかけすることもございますが、何卒宜しくお願い致します。

社会保険労務士 喜多裕明

社会保険労務士 喜多友里

かわちの社労士事務所日誌

2021

12月1日 職員が社労士登録し、複数社労士体制になる

  13日 第一種衛生管理者試験合格 (※1)

  16日 お陰様で開業以来のお客様が200件に到達 (※2)

  18日 社労士の勉強会で「介護職員処遇改善加算」を報告

2022

 1月1日 開業10年めを迎える (※3)

  14日 訪問介護指定申請を受託

  21日 障害グループホーム指定申請を受託

  22日 社労士開業予備校で「介護職員処遇改善加算」を講義 (※4)

  24日 ホームページをプチ・リニューアル

※1 労働安全衛生法に基づく国家資格です。久々の受験勉強は堪えました。試験会場の天理大学が遠かった。。。

※2 開業以来のお客様件数

2013年1月 開 業
2018年5月 100件到達
2020年5月 150件到達
2021年12月 200件到達

※3 ≪ 今年のテーマ ≫

町の社長さんと働く人々のために トラブル防止のお役に立ちタイガー

※4 開業めざす社労士さんたちに秘伝をアドバイス

 

【2面】

エッセンシャルワーカーを大切に ①

介護職員・保育士等の処遇改善補助金

どうなる?どうする?9千円の賃上げ

コロナ禍で見直されるエッセンシャルワーカー。その献身的な働きが多くの人々を支えているにも関わらず、次の3つの難題を抱えています。

①「多様な働き方(テレワークなど)」からほど遠い②人材不足が深刻③勤続年数が短く、賃金が安い。

岸田政権が打ち出した9千円の賃上げ対象職種(表1)に対する補助金(2月から9月まで)がスタート。給与格差(表2)を考えると「9千円でええの?」と疑問を感じます。

介護職員の補助金の対象となる要件は①処遇改善加算Ⅰ・Ⅱ・Ⅲを取得していること②令和4年2月から賃金改善を実施すること③補助金の金額を賃金改善に充てる+賃金改善額の3分の2以上をベースアップ(残りは一時金)に充てることです。

手順は①計画書を都道府県に提出②賃金改善を行う③国保連から支払いを受ける。                  計画書の作成など、ご相談は「かわちの社労士」へ。

             表1 賃上げ対象職種

●介護職員          ● 〃 (障害福祉)     ●看護職員          ●保育士・幼稚園教諭     ●学童保育の指導員

表2 明らかな給与格差

介護施設職員 239,800円
保育士 245,800円
看護師 309,100円
全産業平均 307,700円

2020年賃金構造基本統計調査(従業員10人以上の民間事業所)

 

          だから映画はおもしろい

   vol.46

              みなまた まん だら

 水俣荼羅 

                            (2020年、日本)

●あのマイケル・ムーア監督に影響を与えた原一男監督が20年(撮影15年、編集5年)をかけて製作した本作は3部構成6時間12分の大長編ドキュメンタリーです。

原監督は4年前の「ニッポン国VS泉南石綿村」(第33号で紹介)を撮影しながら、その合間に水俣に通ったといいます。

●裁判を描く映画は勝利判決がラストシーンになるのが普通です。ところが本作は2004年10月、水俣病関西訴訟が最高裁で勝訴し当時の小池百合子環境大臣が会見で謝罪する場面から始まります。勝訴しても行政による患者認定が一向に進まず、延々とつづく闘いを追いかけることになったからです。

●「第1部 病症論」を糾すでは、国の患者認定の基準とされてきた「末梢神経説」に対し、「脳の中枢神経説」を実証した熊本大学医学部・浴野(えきの)教授、「第2部 時の堆積」では、患者として差別を乗り越えて歩んできた生駒さん夫婦や90歳まで裁判をつづけた川上さん、「第3部 悶え神」では胎児性水俣病患者・坂本しのぶさんのかなわぬ恋心闘いの末に最高裁勝利を勝ち取った溝口さんなど、全編を通じて多くの人々の葛藤・苦しみ、闘いとそれでも患者を切り捨てようとする国・熊本県の非情さが描かれます。

●それにしても日本4大公害病の一つである水俣病が医学的な解明も不十分なまま、誤った「認定基準」に基づいて、60年以上にわたって患者切り捨てが続けられているとは。

●2回の休憩を挟んで7時間にも迫る本作ですが、甲子園で高校野球を3試合観戦したときの様な、感動の連続を味わえる快作です。

 

編集後記

▼社労士開業のための予備校に通った日から、早幾年。今度は講師として関わることに理論と経験に裏打ちされた実務を語るのが目標です。

▼生ける伝説・葛西紀明選手は北京オリンピック出場を逃すも、指導する小林陵侑選手が金メダル有力候補。本人曰く「還暦ジャンパーまであとたった十年」。その意気込みだけでも真似てみたい。