かわちのタイムスNo.66(20231201) ← クリックすると画像が見られます。

【1面】

歳 末 特 別 号

師走の慌ただしい季節となりました。

歳末恒例、当事務所の十大(重大ではない)ニュースをご笑覧ください。

忙しい時期につらつらと考えたのではありません。(実は、夏から半年くらいかけて候補を絞り出しています)

今年で10年連続の10大ニュース発表となりました。これからもニュースに事欠かない事務所として歩み続けたいと思います。

 

かわちの社労士事務所は2013年開業から11

2023年 10大ニュース

1.社労士2名・職員3名の体制に  … スタッフ増員のパワーを発揮します

2.実は二部屋続きになりました   … 会議室を302号室に移転し内ドアを設置

3.急な引継ぎなどの依頼に応える  … 訳ありの社労士交代の依頼が続きました

4.介護・派遣・紹介の許認可続く   … いづれも社労士が取り扱う業務です

5.労使トラブルあっせん・調停   … 特定社労士が補佐人として参加しました

6.かわちのセンター会員30名に  … 労働保険事務組合認可へ大きく前進

7.障害年金で数珠つなぎの依頼   … 受給者が紹介した知人がまた紹介して…

8.事務所リーフレット作成・活用  … 社労士法人事務所の特長をアピール

9.障害福祉事業所見学会を企画   … 障害者の可能性を信じ引き出す施設です

10.労働NPOに加入してブログ投稿 … 労働者・フリーランスの相談にも注力

 

【2面】

「障害者が主人公」を実感

福祉事業所見学記 下ノ巻

ひびき福祉会 (東大阪市)

見学に続いて法人からレクチャーを受けました。無認可作業所時代から社会福祉法人認可(84年)後の40年余の歩みは、養護学校(現支援学校)卒業後の障害児、家族や先生たちの願いである「自宅から通える職場」づくりから始まり、毎年の卒業生に応えるために次々と施設を増やしていったこと。様々な願いにこたえるためグループホームショートステイ、障害者相談支援センター、学びの場(自立訓練)づくりなど事業を展開してきたこと。

障害者を巡る制度が大きく変わり、福祉事業への民間参入が進む中、「障害者の人権がどこまで守れるか」「利益追求になっていないか」と気を付けていること。利用者の人生を豊かにするために、日中活動のメインに労働を位置づけ、職員は制度をよくするための学習や運動に取り組んでいることが語られました。

現在の課題として、職員の人材不足、コロナの影響もあって経営が安定しないことなども示されました。

最後に就労支援施設でつくる物品(焼き菓子、東大阪市のふるさと納税返礼品でもある点心など)の販売もあり、大満足で見学会を終えました。

 

だから映画はおもしろい vol.55

          (2023年、日本)

●記憶に新しい「津久井やまゆり園事件」を題材にした辺見庸の同名小説を石井裕也監督が映画化しました。

●山奥の障害者施設で働く元作家の洋子(宮沢りえ)が入所者と関わっていく中で、職員が入所者に暴力を振るっているという現実に直面する。それを許せない青年職員のさとくん(磯村勇斗)は怒りと共に「正義感(使命感)」を膨らませていき、ついに「今夜、障害者を殺すよ。この国の平和のために」と言い放ち、衝撃的な行動に出る。

●この映画は社会全体が見て見ぬふりをしてきた不都合な問題を映像の力で「可視化」し観客に突きつけてきます。否が応でも考えさせられるという感じです。

実際の事件があった当時、障害者差別・偏見の横行を問題にすることはあっても、「優生思想」そのものを深く論じることは憚られたように感じます。賛否を問う以前に、取り上げたくないテーマだからです。出生前診断と中絶率の問題など、当事者でなければ判断がつかない問題であることも確かです。

●筆者はかつてハンセン病問題に心を動かされ、多くの書籍を読み、映画(「熊笹の遺言」など)も見て、旧優生保護法の誤りを知りました。優生思想に基づいてハンセン病患者に強制された隔離や断種・堕胎の施策については、国の誤りが断罪されています。

●時間はかかっても、優生思想と向き合い、どう乗り越えていくかを考えることが求められるのだと思います。この映画は、そのことを問題提起しているのです。

 

編集後記

▼写真アルバム「東大阪市の100年」が出版され、先行予約で入手しました。懐かしい光景、知らなかった歴史(浪速鉄道の開通など)を手に取り、感激しています。

▼27年ぶりの全冠制覇(将棋の藤井八冠)、38年ぶりの「アレのアレ」(猛虎)と記憶と記録に残るニュースが続きました。来年はどんな出来事に遭遇できるでしょうか。