かわちのタイムスNo.67(20240201) ← クリックすると画像が見られます。

【1面】

働き方改革」問答

同一労働同一賃金

「不合理な待遇差」でないこと

社 長 パート従業員にも「有給休暇」をあげることにした。あとは何が問題かな?

社労士 「ゆうきゅう」の課題にならなくてよかった…。次は「同一労働同一賃金」に取り組むべきかと。

社 長 それやがな。正社員とパートではおのずと「差」があるはずやろ?

社労士 「差」があるとしても「不合理な待遇差」でないことが肝心です。

社 長 「不合理」かどうかの見分け方はどうするのや?

社労士 例えば「手当」について①正社員にあってパート労働者にないものは何か②それはどんな理由によるか③その理由は不合理でないといえるか、と考えていきます。

社 長 わしの頭の中では、はっきりしているけどな。

社労士 それは何かとパート従業員に聞かれたら答える「説明責任」があります。

社 長 近頃は「説明責任」を果たさない連中が多すぎる。パー券で裏金とかな。

社労士 社長さんの努力が「パー」になりませんように。

 

★正社員にあって、契約社員・パート労働者にない「手当」をどう考える?

(運送業の例)

不合理でない

不合理だ

住宅手当

(理由は正社員には転勤があるので)

無事故手当・作業手当

皆勤手当・給食手当・通勤手当

 

かわちの労災保険センター

第2回総会に9名出席

2025年4月に労働保険事務組合設立をめざす「一般社団法人かわちの労災保険センター」の第2回総会が昨年12月15日に開催されました。

代表理事の岩城穣弁護士による「民法改正」の講義で学んだ後、総会議案を討議。

事務組合設立のための2つのハードルのうち「30名以上の会員」を確保し、残るは「2年間の活動実績」です。活動報告・活動計画・役員を承認して総会は終了。

総会後は近くの居酒屋で懇親会(忘年会)を開き、交流を深めました。

今年も会員同士の交流・親睦をはかる行事、経営に役立つ研修などを企画します。

昨年末までに35名が入会

 

【2面】

年金よろず相談 別巻②

精神疾患で困っているあなたの力になりたい

昨年は多くの障害年金の相談があり、そのうち精神疾患で申請した5件は、いずれも「2級」を受けることができました。

相談の経路は、「ホームページを見て」「他士業からの紹介」「お客様からの紹介」「障害年金を受けることができた人の紹介」と様々です。

障害年金を受けるには3つの条件があります。①病気で初めて病院に行った日に年金に加入していること②それまで保険料が納付されていること③病気・けがによる障害の程度が基準以上であること。

ただし、生まれつきの病気(知的障害など)の場合は②の保険料は関係ありません。

障害状態にあたるかどうかは「医師の診断書」が決め手になります。

社会保険労務士の役割は、①相談者や家族の方などの話をよく聞く②医師の診断書作成の材料を提供する③場合によっては他の病院の受診を勧めることと考えています。

以前は申請を急ぐあまり、まず医師に「初診証明書」「診断書」の作成を依頼し、その後に申請書類を作成していました。

今は「病歴・就労状況の申立書及び別紙」を作成した上で、医師に診断書作成の参考にしてもらうように依頼しています。

身近にお困りの方がおられましたら、お気軽にご相談ください。

 

だから映画はおもしろい vol.56

ビヨンド・ユートピア 脱 北

              (2023年、アメリカ)

●「脱北」についてどんな知識があったとしても、これほど見事に映像化された映画を観ると「百聞は一見に如かず」としか言えません。本作は再現映像を使わず、脱北の一部始終を記録した驚きのドキュメンタリー映画です。アメリカ人女性のマドレーヌ・ギャヴィンが監督・編集しました。

●千人以上の脱北者を支援してきた韓国在住のキム牧師に、北朝鮮から川を越えて中国へ渡り山間部をさまよっているロ一家から救いの電話が入った。幼児2人と80代の老婆を含む5人家族を一度に脱北させることはとてつもない危険と困難を伴う。キム牧師の指揮の下、各地に潜伏する50人ものブローカーが連携し、中国~ベトナム~ラオス~タイ経由で韓国に亡命する脱出作戦が敢行される。

●緊迫するシーンとともに、第二次大戦後の北朝鮮の歴史、金日成からつづく国家権力による国民の支配・統制・教化(洗脳)がマスゲームや貧しい暮らしぶり、強制収容所などの映像を通じて明らかにされます。北朝鮮国民の誰もが「金主席は偉大な指導者」「祖国は楽園(ユートピア)、他国は悲惨」「アメリカ人は最も邪悪」と信じ込まされていることがわかります。

●キム牧師の支援で助かった家族が「あなたはアメリカ人なのに、なぜ映画を作ってくれたのですか」と監督に問いかけ、「もっと早く脱北すれば、人生を無駄にせずにすんだのに」と言う言葉が胸を突きます。

●北朝鮮のミサイル発射ばかりに注目しがちですが、世界でも最大級の人権侵害の存在を鋭く告発し、考えさせられた映画です。

 

編集後記

▼前期高齢者になる今月、介護事業所の実務について話す機会があり、介護保険の歴史を勉強中。「保険あって介護なし」の現状を改めて実感しています。

▼ジャニーズ、タカラヅカ、パー券事件に共通するのは「わかっていても報道しないマスコミ」。国民の方を向いた報道を望みます。