かわちのタイムスNo.63(20230601) ← クリックすると画像が見られます。

【1面】

3つのモットー×集団体制のスケール

社労士法人だから実現できます

社会保険労務士法人設立から早や一年。開業以来の「3つのモットー」と集団体制のスケール(社労士2名・職員2名)のハイブリッドをめざしてきました。

①身近でお役に立つ→急な仕事、規模の大きな仕事にも対応できます。

「顧問社労士から仕事を断られた」「顧問税理士が急病になった」などの理由で給与計算・手続きを依頼されるケースが続いています。毎月発生する業務でも集団体制がないと継続できません。引継ぎ期間の短いご依頼にも応えています。

②なんでもやれます→様々なニーズに応えられます。

コロナ禍で踏ん張った企業に加え、新規設立も徐々に増えてきました。介護事業や労働者派遣・有料職業紹介の指定申請などの経験を積み重ねています。

「得意業種を増やす」「得意分野を伸ばす」ことを心がけてきた結果、多くのお客様と出会うことができました。

個人の方からの障害年金受給も途切れなく相談・申請にとりくんでいます。

③深く学びます→専門性を深めます。

かわちの社労士は開業以来自主的な研究会・勉強会に多数参加し、労働安全衛生・メンタルヘルス、賃金・労務管理などを学んできました。

複数社労士体制を活かしてより深く学ぶとともに、事務所内の研修にも積極的にとりくみます。

 

  お客様 250件に到達

★一度でも業務依頼を受けた件数

2013年 1月     開業
2018年 5月   100件到達
2020年 5月     150 〃
 2021年12月     200 〃
2023年 6月     250 〃

 

3年めを100名超で迎えました

 ≪かわちの一人親方労災保険組合≫

●「かわちの組合」は着実に仲間が増え、新年度を三桁の会員数で迎えました。

●昨年度は4件の労災保険請求があり、労災防止がますます大切になっています。

 

【2面】

働き方改革」問答 

どうする?年休5日取得

社 長 パート従業員から「私も有給休暇もらえますか」と言われてしもた。

社労士 有休取得に正規・非正規の区別はないので。

社 長 出勤日数がまちまちの場合は何日あげるのや。

社労士 入社後6ヵ月間の出勤日数から計算できますよ。

社 長 (年休が10日ある労働者に)年休を5日取らさないと「労働者一人につき罰金30万円」とか言うてたな。  

社労士 罰金までいかなくとも「労基法違反」に変わりありません。

社 長 年休の「買い取り」というのはどうや。

社労士 それは労働者が退職するときに残った有給休暇などに限られます。

社 長 ほなら、どうしたら「5日」を守れるかな。

社労士 いちばん大切なのは年休が取得しやすい職場の雰囲気づくりです。その上で、①半日単位の年休を認める②新たに年休が発生したとき申請を促すなどが有効では?

取得促進している会社の取り組みを紹介します。(下表)

労使協定を結ぶ「計画年休」という方法もあります。

年休管理簿を付けることもお忘れなく。

社 長 今まで考えてなかったけど、すぐできるやろか。

社労士 「悠久」の課題にならないようにお願いします。

 

≪会社が進める有給休暇の取得例≫

○誕生日(月)に有休をとる「誕生日休暇」

○3ヵ月に一度有休をとる「シーズン休暇」

○1週間連続して有休をとる「夏季休暇」

 

だから映画はおもしろい vol.53

ト リ と ロ キ タ

(2022年、ベルギー・フランス合作)

●本作の題名を聞き、移民問題に苦しむ幼い姉弟の話と知った時、今井正監督の戦後の名作「キクとイサム」(1959年)を想起しました。今井作品は米兵との混血児の姉弟が好奇と差別の中を必死に生き抜く姿を描きました。主演(キク)の高橋エミ子は今も歌手として活動しています。

●本作はベルギーの名匠・ダルディンヌ兄弟監督が、アフリカからベルギーに流れ着いた偽りの姉弟の強い絆と過酷な現実を描いた「社会派映画」です。

●少年トリと少女ロキタはどんな時でも一緒で、年上のロキタは社会からトリを守り、しっかり者のトリは時々不安定になるロキタを支えている。10代後半のロキタはビザがないため正規の職に就くことができず、ドラッグの運び屋をして金を稼ぐ。ロキタは偽造ビザを手に入れるため、さらに危険な仕事を始めるが…

●ロキタの仕事が麻薬の促成栽培とわかり、大きく広がった不安感はラストで現実のものとなりました。二人を取り巻く大人は悪人ぞろいで、ロキタは親からも仕送りを強要され、精神を病みかけている。子どもがこんな目に合う理不尽さに怒りと悲しみを覚えます。

●「キクとイサム」に明るさを感じられたのは戦後復興していく社会が背景だったからです。格差と貧困が広がり、移民問題を避けて入管法改悪に直進する日本にあって、「トリとロキタ」の痛烈すぎるテーマは胸に突き刺さりました。

 

編集後記

▼コロナ・ワクチン接種が済み、高齢者に仲間入りした気分です(本当は来年)。無料接種は来年3月までといわれますが、予防を重視するなら無料を続けるべきです。

▼天候に左右されるのは仕方ないとして、このところ故障がちで外回りを控えることも。「かわちの社労士」としては、まだまだ元気に河内野を駆け巡りたいところです。