かわちのタイムスNo.7(20140201) ← クリックすると画像が見られます
【1面】
これからの業種別ポイント
経営者様と共に考える 建設 介護 保育
「業種別サポート」を展開すべく、研修と営業にとりくんでいます。
建設業サポート
建設業許可業者名簿から、法人企業339社をピックアップし、年末・年始を挟んで訪問しました。
当事務所の近所が多いので、効率よく回れましたが、予想通り留守が多く、接触できたのは164社でした。
「キビシクなる社会保険未加入対策」の切り口で対話をすすめる中で、建設業の現場の問題がよりリアルに見えてきました。
その一つが、「一人親方」の問題です。社会保険料逃れのために、経験も技能もない従業員を「一人親方」と扱うのは問題ですが、労災保険の「一人親方」の特別加入に際しては、特に経験などの基準はありません。そこで、「一人親方か労働者か」が働き方の面から問われることになります。
一人親方を将来の建設業起業の準備段階ととらえ、労災や国保・国民年金の加入・保険料納付を正しくおこなうことが大切です。
このような立場で、下請企業の社会保険・労災保険の適正な加入をお勧めし、仕事をお受けしています。
介護事業サポート
開設1年半以内の事業所を中心に、92ヵ所を訪問しています。時には、生駒山麓の坂道に苦しみながら(下り坂は最高!)、にわか雨に打たれながらの訪問でしたが、多くの事業所で(未来の利用者?でもあり)温かく対応していただきました。
この4月にオープンされる施設の仕事をお受けすることができました。
法改正に備えて、介護事業所の経営のあり方も含めて研修に励み、積極的に経営者様に提案できるようにしたいと考えています。
保育園サポート
NPO法人理事の立場から、認可をめざす無認可保育所を応援しています。
学童保育指導員(大阪市)、保育所保護者会役員の経験を生かし、大好きな保育園のお役に立ちたいと考えています。
現時点では業務というよりボランティアですが、東大阪市子ども・子育て会議の傍聴、保育課へのヒアリングなどにとりくんでいます。〔裏面に「保育所待機児童」問題〕
『花園オールド・ボーイ』にはなれずとも
NHK大阪局制作のご当地ドラマが一月に放映されました。
花園ラグビー場は高校ラガーメンの「甲子園」。お正月の全国大会出場めざして、大学受験を控える三年生も、クラブ活動を引退せずに頑張ります。
私も、秋の大阪大会を勝ち進んで、十一月までラグビーに打ち込んだ経験があります。
ドラマは、70歳の男性が主人公。現役ラガーとして、仲間を大切にし、2019年ワールドカップの会場招致めざすとりくみに奔走していました。
長らくプレーしていない自分ですが、熱き心は忘れたくないと思います。
【2面】
「子ども・子育て支援新制度」で
どうなる?保育所待機児童
国の「子ども・子育て支援新制度」が来年4月にスタートします。
少子(高齢)化対策が叫ばれて久しいのですが、少子化が進む中でも、保育所の待機児童は一向に減っていません。
新制度は、民主党政権の下で議論されましたが、もともと保育所をどう充実させるかということより、経済対策の一環としてスタートしました。
すなわち、介護のように保育にも営利企業(株式会社)の参入がすすめば、雇用の確保につながるという考えです。
新制度による保育所待機児童対策の柱は、①定員不足の傾向にある幼稚園と待機児のいる保育所の連携をすすめる「幼保連携型認定子ども園」の設置 ②これまで認可外保育施設によりカバーされていた部分への「小規模保育施設」の設置です。
東大阪市にも、子ども・子育て会議が設置され、学者、保育園・幼稚園・学童保育関係者、保育者・保護者等による議論が進められています。
昨年、横浜市の「待機児童ゼロ」が大きく報道されましたが、これは数字の読み方の違いによるもので、保護者が保育を望んでいるのに入所できない「未入所児童」は相当残されています。東大阪市でも昨年4月時点で720人に上ることがニーズ調査で明らかになっています。
「うつぶせ寝」による乳児の死亡事故など、保育所の安全性が危惧される中、「未入所児童」解消をめざしつつも、安易に設置基準を下げるべきではないでしょう。〈つづく〉
だから映画はおもしろい vol.6
『少女は自転車にのって』 (2012年サウジアラビア、ドイツ)
●これまで、イランやアフガニスタンなど中東の映画を観る機会はありましたが、サウジアラビア映画は初めてです。
それというのも、国内では法律で映画館が禁止されていて、本作でデビューしたハイファ・アル=マンスールさんは初の女性監督とのことです。
●サウジアラビアは、物質的には豊かになりつつありながらも、イスラムの厳しい戒律と男尊女卑の社会がつづいています。
女性は、身内以外の男性には、姿も声も隠さなければならず、外出時はヒジャブ(スカーフ)で頭部を覆い、年頃になると黒い布を全身にまといます。
男女共学はなく、女性には参政権もなく、一夫多妻制(宗教上4人までOK)が維持されています。
●多感で反抗精神を持つ少女・ワジダが、女性ゆえの束縛を乗り越えようとしていく姿が描かれます。
ワジダは男の子たちが乗っている自転車に乗りたくて、母親に訴えますが、「女の子が自転車なんて。妊娠できなくなる」と拒否されます。
その母も、男の子がいないということで、夫を第2夫人に取られてしまいます。ワジダが、男の名前しかない家系図を表した木の絵画に、自分の名前の貼紙をするのが象徴的です。
へこたれないワジダは、自転車を買うための賞金目当てに、大嫌いなコーランの暗唱大会に出場します。この辺りは、イラン映画『運動靴と赤い金魚』を想い起します。
自転車に反対していた母も、ワジダの一生懸命な勉強ぶりに打たれ、何よりも我が子への愛から、娘を応援するのでした。
子どもの目から、社会のゆがみを告発するメッセージを発しながら、困難に明るく立ち向かっていく少女を描いて、活力溢れる作品です。
編集後記
▼「食品偽装表示」に続き、「農薬混入」事件が。昔から「食べ物の恨みは怖い」というのに。
▼ローカル色の濃い「事務所便り」となっています。「売り手よし・買い手よし・世の中(地域)よし」の三方よしに役立つニュースでありたいものです。