かわちのタイムスNo.3(20130601) ←クリックすると画像が見られます。
【1面】
キーワードは「厳格化」
社会保険未加入対策
労働保険の年度更新、社会保険料の算定基礎届の時期(どちらも7月10日まで)となりました。
いま、社会保険未加入対策の厳格化が注目されています。
社会保険調査は4年一巡で
日本年金機構(年金事務所)は「全加入事業所の社会保険調査を4年で実施する」と発表しています。
建設業「経審」が大幅減点に
国土交通省は昨秋に省令を改正。建設業許可更新時に社会保険未加入が見つかった場合、「経営事項審査」を大幅に減点するとしています。
派遣業では登録取り消しも
労働者派遣事業では、社会保険未加入を理由に許可更新を取り消された企業も出ています。
「厳格化」の背景には、何があるのでしょうか。
①非正規雇用の増加が無保険・無年金の増加を生んでいる。②将来の保険・年金一元化(国保と健保、厚生年金と共済)に向けた布石。③「消えた年金問題」が一段落して、年金事務所が動きやすくなった。などが考えられます。
いずれにしても、企業にとって避けて通れない問題です。
社会保険ミニQ&A
Q1.パートや非常勤でも社会保険に加入しなければならないのですか。
A1.雇用保険は週20時間以上勤務、健保・厚生年金は所定時間の4分の3以上勤務する人が対象になります。
Q2.「今さら年金なんか…。手取りが減るだけ」と嫌がる従業員がいます。
A2.平成27年10月(予定)から年金を10年掛ければ、将来受け取れるようになります。
社会保険は会社が保険料を半分負担してくれるので、従業員さんも安心できる制度です。
【2面】
紙文具センターと機械団地を訪ねて
産業集積地を行く
5月の爽やかな風に吹かれて、地元の産業集積地である「大阪紙文具流通センター」と「大阪機械卸業団地」を訪ねました。
2つの団地は大阪万博の翌年に誕生し、40年を超える歴史を刻んできました。
私が中学生の頃、母校の校区に忽然と紙文具センターが現れ、「文紙町(ぶんしちょう)」と呼ばれていたことを思い出します。
機械団地は、大阪市内の今里・谷町・立売堀(いたちぼり)などで発達した機械商が、新しい土地を求めて集積したところです。
今回は本社に限定して、紙文具センター約60社のうち22社、機械団地約120社のうち49社を回り、開業のご挨拶をおこないました。
中学時代の同級生にも遭遇し、時代の流れを感じつつも、地元で開業できたことを嬉しく思っています。
梅雨に入り、雨と蒸し暑さに苦戦しながら、楠根校区の工場街を駆け回る「自転車操業」の日々が続いています。
だから映画はおもしろい vol.3
『海角七号 君想う、国境の南』 (台湾、2008年)
「日本で一番高い(高かった)山は?」「富士山!」「×、新高山(にいたかやま)」。私の子どもの頃(昭和40年前後)に耳にしたクイズ?です。
日本統治下の台湾で、日本の教師と現地の教え子の少女との恋は終戦によって引き裂かれました。教師は帰国の船上で少女への想いをつづります。物語は、永眠した教師の孫娘によって、60年ぶりに出された手紙をナレーションとして進行します。
日本名・小島友子(台湾の象徴?)に宛てた小包は、日本統治時代の住所「海角七号」に出されたため配達不能郵便となり、アルバイトで郵便配達をしている青年アガ(ファン・イーチュン)の手に残りました。アガはミュージシャンになれずに台北から帰ってきて、何事にもヤル気を失くしていました。小包に興味を持ち、開封して7通の手紙を見つけます。日本語が読めないアガにも、伝わるものがあったようです。
日本の大物歌手を迎えてのコンサートの前座のために、アガたち地元の老若男女によるバンドが結成され、日本人マネージャーの友子(田中千絵)と共に、悪戦苦闘しながら本番を迎えます。元少女に手紙は届けられるのか、アガたちのコンサートは成功するのか、アガと友子との仲は…。
誰もが思い描くストーリーでありながら、心地良いラストです。本作は台湾映画史上最大のヒット作となり、日本でも翌年に公開されています。
ウェイ・ダーション監督は次作でも、日本統治下での民族蜂起を描いた『セデック・バレ』を撮りました。日本帝国主義への抗日運動を描いて、今度は「日本での上映は無理」とも言われましたが、ウェイ監督作品だからこそ、日本人の心をも打つ作品として今年公開されています。
編集後記
▼製造業派遣解禁から昨秋の派遣法改正までの8年間、いろいろありすぎたというのが実感です。
▼当事務所のホームページをマイナー・チェンジします。「かわちの社労士」らしくがコンセプトです。ぜひ、ご笑覧ください。