かわちのタイムスNo.31 (20180201) ← クリックすると画像が見られます。

【1面】

「便り」があるのは無事の知らせ?

「かわちのタイムス」創刊周年

愛顧 ありがとう ざいます

かわちの社労士事務所は、お陰様で創立5周年を迎えることができました。

そして、「かわちのタイムス」(本紙)も2月1日で創刊5周年となりました。

本紙は隔月(偶数月)1日発行の「事務所便り」です。

開業から2年間は「事務所=自宅」でした。

また、3年半は筆者だけの「一人事務所」でした。

こんな小さな事務所ですが、毎回発行日を守って「かわちのタイムス」を発行してきました。

この小さな「新聞」を当事務所とお客様、連携する他士業の先生など、お世話になっている方々をつなぐ「血管」としたい。毎号の記事は肺から全身へと酸素を運ぶ「ヘモグロビン」(仁鶴師匠のギャグ)でありたい。

そんな思いで続けて来た「かわちのタイムス」には、次のような特徴があります。

【1面】タイムリー記事中心

① かわちの社労士の仕事ぶり、仕事への思い、お客様との出会いを伝える

③ 法改正や行政の動き、地元の情報などを伝える

③ 建設・介護・保育など業種ごとの情報を伝える

【2面】連載記事中心

① 「年金よろず相談」など、個人の相談にも応える。「働き方改革×中小企業」連載開始

② 「だから映画はおもしろい」ちょっぴり文化論的に映画を紹介

③ 「編集後記」トピックス&ミニコラム

今回、初の4ページ立てに挑み、「生業いろはかるた~かわちの社労士譚」を一挙掲載。かわちの社労士事務所をめぐる46の「キーワード」を散りばめました。

今後とも「かわちのタイムス」を進化させる所存です。

隅から隅まで、ずずずいーっと御願い奉ります。

 

今年のテーマ

 

「50代最後の年」 一生命 かけめぐります。

 

【2・3面】        生業いろはかるた ~かわちの社労士譚~ (新着情報欄に別途掲載)

 

【4面】

「働き方改革」

どうなる?どうする? 中小企業

【第1回】 なぜ?「盛り合わせ」法案か

「働き方改革国会」と安倍首相が位置づけている通常国会が始まりました。

第1次政権(2007年)では、安倍首相が唱えたWE(ホワイトカラーエグゼンプション)が批判を受け、労働基準法改正法案を出せませんでした。

WEを手直しした「高度プロフェッショナル制度」(※)を含む労基法改正は安倍首相の十年越しの悲願といえます。

ただし、3月末までは来年度予算案審議が優先され、「働き方改革法」成立は早くても5月の見込みで、施行は19年(中小企業は20年)以降になりそうです。

その間に、「働き方改革」が中小企業に与える影響、それに中小企業がどう応えるかを考えていきたいと思います。

「働き方改革」は労基法や労働契約法など8本の法案を一括審議するものです。

内容の異なる法案を「盛合せ」にするやり方は、安保関連法と同じで、納得できるものではありません。評判の悪い「高プロ制」を通すため、「労働時間の上限規制」と「盛合せ」にしたのでしょうか。

過労死防止法制定後に「電通事件」が起こり、過労死・過労自殺を招く長時間・過重労働は許されないという社会的気運が盛り上がっています。

働き方改革の目玉とされる「労働時間の上限規制」。その中身は過労死防止に役立つものでしょうか。                                                                                                                      (つづく)

※ 収入1075万円以上の「高度専門職」については、労働時間の制限がなくなり、残業代も払われない制度

 

だから映画はおもしろい vol.26

『花筐 HANAGATAMI』

                                   (2017年)

●今年1月に80歳になった大林宣彦(おおばやし・のぶひこ)監督が、40年前にシナリオを描き上げていたという『花筐』。大阪での封切り日に観賞しました。

●太平洋戦争の前夜、「からつくんち」(秋祭り)で有名な佐賀県唐津が舞台です。

17歳の「僕」とその学友たち、肺結核で療養している従姉妹、その女友達の青春の日々。そこに美しい叔母が加わり、ちょっと危ない関係が繰り広げられます。

「映像の魔術師」大林監督ならではの絢爛豪華で自由自在な映像。意表を突くエピソードの連続。ホラー映画(ドラキュラ?)のようなシーンなど遊び心も満載です。

百花繚乱とも、「ごった煮」ともいえる展開ですが、長尺(169分)を感じさせません。

●本作は大林監督の「戦争三部作」の末尾を飾る作品であり、反戦(厭戦)が基調です。

しかし、単なる反戦映画ではなく、戦争に青春を奪われることの虚しさを浮き上がらせ、生者と死者を交錯させ、生と死の問題を深く考えさせる作品です。

●観賞後に、大林監督の舞台挨拶(というよりミニ講演)を聞くことができました。

軍国少年だった監督は、満7歳の時に敗戦を迎えました。

「戦争中は生きている者と死んだ者の区別がなかった。生きていても希望がなく空虚な者、死んではいるが人の心に生きている者。光と影のようだった」というお話を聞いて、映画の主題が鮮明に感じられました。

●大林監督は「がん」で余命3ヵ月を宣告されたことを公表しています。宣告から1年半。予定通り撮影を終え、無事に公開を迎えました。今作完成への自信から「そしてこの映画に宿った力がまた力を与えてくれる」と語り、衰えぬ創作意欲を表明しています。

編集後記

▼12月初め、天満天神繁昌亭の「落語家・ピン芸人コラボの会」に参加し、政治風刺ネタに爆笑しました。ところが、年末のTV番組で売れっ子コンビが堂々と政治風刺漫才を披露。拍手喝采です。

▼今号から、イラストもオリジナルに変えました。作者は当事務所の年賀状や暑中見舞いのイラストも担当しています。若さのセンス発揮を乞うご期待!