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かわちのタイムス(事務所便り)第27号 建設下請業 「適切な保険」とは?

かわちのタイムスNo.27(20170601) ← クリックすると画像が見られます。

【1面】

建設下請業

「適切な保険」とは?

建設業界が取り組んできた社会保険の未加入対策は新たな段階へ移行しようとしています。

◆未加入対策から加入促進へ

国土交通省は5年間かけて「社会保険の未加入対策」を推進。元請→1次下請→2次以下、公共工事→民間工事へと未加入業者の「排除」を進めてきました。

これからは、社会保険加入のための「法定福利費」が下請にまで行きわたる仕組みづくりがポイントになります。

◆「ガイドライン」の真意は?

国土交通省「社会保険の加入のための下請指導ガイドライン」は、「適切な保険」を下表(略)の様に定めています。

例えば、常用労働者数5人未満の個人事業主の場合、雇用保険は必要ですが、健保・厚生年金は求められません。

また、個人事業主・一人親方も国保・国民年金への加入となります。

加入義務のない保険に加入することまで求めているものではありません。

労働保険・社会保険加入のことなら、かわちの社労士まで、ご相談ください。

 

【 実践版Q&A パートⅡ 】

取るしかない?! 介護職員処遇改善加算

Q1.なぜ2年で加算の制度が変わったの? 

A1.国が「介護離職ゼロ」を掲げた以上、3年ごとの介護報酬改定を待つわけにいかなかったから。

Q2.新設された加算()を取るには何が必要?

A2. キャリアパス要件(「任用基準」「賃金体系」など)に、「昇給できる仕組み」が加わりました。

Q3.加算(Ⅰ)「モデル」はハードルが高すぎる?

A3.厚生労働省のモデルは賃金設定が高く、昇進できる役職を用意できる大規模な介護事業所を連想させます。しかし、求められているのは「昇給できる仕組み」であり、金額の多寡ではありません。

Q4. 昇給の規定をどう組み合わせたらいい?

A4.昇給の物差しは①評価②資格③経験と定められています。このうち、「評価」は小規模事業所では難しく、「資格」だけでは頭打ちになってしまうので、「資格」と「経験」の組合せが最も実践的です。

Q5.今年は届出期限に間に合わなかった・・・

A5.制度の公表(3月下旬)から届出期限(4月14日)まで短期間だったため、就業規則・賃金規定の改定など、法人内で議論する時間も取れなかったでしょう。ただし、加算区分変更は通年可能です。来年を待たず、レベル・アップをめざせます。

Q6.では、小規模な介護事業所でも加算()は取れるのですね?

A6.これからも変わらず、かわちの社労士がサポートします。

 

【2面】

年金よろず相談 【五ノ巻・下】 

二十歳前傷病の障害年金

社労士 「知的障害」で障害年金を申請するには、あなたの「生い立ち」からお聞きする必要があります。

D 子 これは、夫にしか話したことがないのですが…。小学生の時には育児放棄を受け、給食のパンを半分持って帰って夕食にしていました。

社労士 発育が遅かった上に、家庭の深刻な事情で医師の診断を受ける機会もなかったのですね。その辺の事情は「病歴・生活歴の申立書」にくわしく書くことにしましょう。あなたのような人にこそ、障害年金が支給されるべきだと思います。

D 子 今の主治医の先生は、「統合失調症」の薬を出すだけで、あまり話も聞いてもらえません。

社労士 精神科に定評のある病院を紹介します。ケースワーカーにも相談できますよ。

 

〈それから半年後〉

D 子 障害年金2級がもらえました!

社労士 本当によかったですね。昨年9月に「精神障害 等級判定ガイドライン」が定められました。障害等級該当の

判定が明確になったのですが、今回の医師の診断書は「2級又は3級」該当でした。「二十歳前傷病」は2級でないと受けられないので当落線上でした。「病歴・生活歴の申立書」も力になったのでは。

D 子 ありがとうございます。紹介していただいた病院もすごく自分に合っています。

社労士 お役に立てて何よりです。

※このコーナーは、実際に寄せられた相談をモデルにしたフィクションです。

 

だから映画はおもしろい vol.23

『灰とダイヤモンド』

       (1958年、ポーランド)

●昨年10月、ポーランドの巨匠、アンジェイ・ワイダ監督が90歳で「現役」のまま亡くなりました。30歳代で撮った本作はポーランド映画史上最も重要な作品と言われています。

●物語はナチス・ドイツが降伏し、ヨーロッパでの戦闘が終結した1945年5月8日の出来事です。ワルシャワ蜂起にも参加した抵抗組織(国内軍)の青年マチェクは労働者党(共産党)書記の暗殺を命じられ、誤って2人の労働者を射殺してしまいます。

偶然にも標的の党書記と同じホテルに滞在することになったマチェクは暗殺を再度実行しようとしますが、その夜ホテルのバーのウェイトレスのクリスティーナと恋におちてしまいます。2人で戦時のことを語り合った後、マチェクは「自由を得るための人殺しはこれで最後」と決心して暗殺に向かいます。

●戦争が終結して次の支配体制に移行するまでの混沌とした状況を思わせるカットがいくつか出てきます。ポーランドの歴史的背景を知らないと理解しにくいところもあります。しかし政治的なメッセージだけでなく、戦争、自由、歴史、恋愛など多くのテーマを印象的なシーンで描き、深い余韻を残す映画です。

●映画は原作と違って、反共主義の暗殺者を主人公にしたことで、当時のポーランド国内では冷遇され、国際映画祭受賞を機に評価が高まりました。自由を求める芸術家としてのアンジェイ・ワイダ監督への評価も同様でした。

ソ連によって押し付けられた抑圧型社会が東欧で解体し、さらにソ連が崩壊したのは、それからおよそ30年後のことでした。

 

編集後記

▼トンデモ学園の次はKK学園。「総理のご意向(ご威光)」を受けて「それで、行こう」となったのか。それなら「規制緩和」は何のためだったのか。

▼真央さん、藍さんと突如の引退発表が続きました。惜しまれつつ去ることの美しさにもまして、心の葛藤の深さを感じます。引退のない?職業は有り難い。