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かわちのタイムス(事務所便り)第25号 離職防止につながる? 育児・介護休業法改正

かわちのタイムスNo.25(20160201) ← クリックすると画像が見られます。

【1面】

離職防止につながる?

育児・介護休業法改正

●法改正の目的とポイント

昨年3月改正された育児・介護休業法が今年1月1日に施行されました。その目的は妊娠・出産・育児や介護のために離職することなく、仕事と家庭が両立できる社会の実現をめざし、雇用環境を整えようというものです。

育児・介護休業法は25年前に施行された「平成の法律」ですが、時代の要請に合わせて、改正を重ねてきました。

今回の改正の主な内容は、①介護休業の分割取得 ②介護休暇(子の看護休暇)の取得単位の柔軟化 ③有期労働契約者の育児休業の取得要件の緩和(下表参照)などです。

●離職防止に役立つのか?

もともと少子・高齢化対策のために、男女雇用機会均等法とともに整備されてきた育児・介護休業法。非正規雇用の増大という、もう一つの問題に直面して、有期契約労働者が育児休業・介護休業を取りやすいよう見直されました。

介護休業の分割取得は、例えば、対象家族が介護ヘルパーやショートステイを利用できないとき、施設の入所待ちのときなどに使えるでしょう。

しかし、介護はいったん必要にればなれば、長いスパンで取り組まなければならず、特別養護老人ホームの入居待ちが数年にも及ぶ状況が変わらない限り、介護離職の防止は容易ではありません。

育児休業の取得要件の緩和の背景には、保育所に預けたくても入れない状況が改善されていない現実があります。

国の「待機児童」の範囲には、親が育児休業中の乳児はカウントされていません。その「待機児童」すらなくならないのですから、育児休業が終了した時点で、保育所入所が決まらないのは、ごく普通のことになっています。

●企業はどう対応する?

多くの企業で、就業規則の変更、必要に応じて労使協定も変更しなければなりません。

就業規則に「育児・介護休業法に定めるとおりとする」と記載している場合でも、賃金支給の有無など休業の取扱いを明確にすることが必要です。

 

ココがポイント! 平成29年1月1日施行

①介護休業の分割取得 通算93日まで原則1回限り 通算93日を3回ま  で分割して取得可能
②介護休暇(子の看護休暇)の取得単位の柔軟化 1日単位で取得 半日(所定労働時間の1/2)単位での取得が可能
③育児休業の取得要件の緩和(有期契約労働者)

 

①過去1年以上継続して雇用されている ②子が1歳になった後も雇用継続の見込み ③子が2歳になるまでの間に雇用契約が更新されないことが明らかである者を除く ①過去1年以上継続して雇用されている ②子が1歳6ヵ月になるまでの間は雇用契約がなくなることが明らかでない(雇用契約があるかないか、わからない)

【今年のテーマ】

5S活動にトリくむ

整理 ⇒ 脳内の整理

整頓 ⇒ 事務所の整頓

正確 ⇒ 時間に正確、実務が正確

積極 ⇒ どんな仕事にも前向きに

セキュリティ ⇒ 情報保護、災害対策

 

【2面】

年金よろず相談  

わしも遺族年金もらえるん?

 

C 男 3年前に亡くなった嫁はんが厚生年金をもらってたんやけど、わしも遺族年金をもらえるんやろか?

社労士 遺族基礎年金は母子・父子家庭でないとダメですが、遺族厚生年金は夫がもらえることがあります。

C 男 もらえるのは、どんなときでっしゃろか。

社労士 ①夫が55歳以上で、②再婚していなくて、③自分の老齢厚生年金より遺族年金の方が多い時にもらえます。

C 男 わしは自営業者で、国民年金しか掛けてなかったから3つともオーケーやね。ただ、わしが借金したことが原因で「形式上離婚」したことになってましてん。

社労士 籍を抜いたのなら、「正式な離婚」というべきですな。離婚しても共同生活を続けていたなら、内縁関係(事実婚)でも年金はもらえます。

C 男 それや、内縁関係ですわ。何か証明がいりまっか。

社労士 遺族年金の申請は証明だらけです。年金手帳、戸籍謄本、住民票、死亡診断書、所得証明書…。あと、大事なのは、二人が同居していたことを地域の民生委員さんに証明してもらうことですな。

C 男 民生委員さんやったら顔なじみやから大丈夫。今からでも間に合うんやね。

社労士 年金の時効は5年間ですから、3年分遡りでもらえますよ。

C 男 それは助かりまんな。よろしゅうおたのもうします。

 

だから映画はおもしろい vol.21

わん      せい      かい      か

 湾 生 回 家 

                                           (2015年、台湾)

●タイトルは「台湾生まれの日本人が故郷に帰る」という意味です。日本統治下(1895-1945)に台湾に移民した日本人の2世・3世は戦後、日本への引き上げを余儀なくされました。本作は、「故郷」台湾に帰りたいと願う湾生と台湾の人々の絆をテーマとしたドキュメンタリーです。

●移民の理由そのものは単純です。例えば、吉野川の氾濫に苦しめられた四国の人々が移住した地域は「吉野村」と名付けられました。奈良県の十津川村と北海道の新十津川村の関係と同じです。

●湾生の方々の望郷の念の強さには、正直驚きました。日本の多くの地方では過疎化、特に若者の故郷離れが止まりません。夏休みに田舎に帰る友だちがうらやましい子どもが増えているのが現実です。

●台湾人はとにかく日本人に優しい。アジアの中では珍しいことです。台湾人が日本統治時代を振り返るとき、インフラ整備が進んだ、産業発展の土台が築かれた、治安が良くなったなど、いくつもの良い面をあげます。悪い面は日本が「侵略」した点に尽きるようです。国家間ではわだかまりもあるが、人民どうしは仲良くできるということでしょう。そのことは日・中・韓の関係にも当てはまるのではないか。そんなことを感じさせる映画でした。

●いま、トランプ大統領が難民を拒絶し、入国禁止の大統領令を出したことへの抗議が全米から全世界に広がっています。「自由の女神」が泣くというものです。日本にとっても「移民受け入れ」は大きなテーマです。

 

編集後記

▼小田原市の職員が「生活保護なめんなよ」の文字入りのジャンパーを着用して受給者宅を訪問。「なにさらしてけつかる」と上品な大阪弁で応じたくなります。

▼「派遣の女医は可能か?」労働者派遣法では、僻地を除き、院所への医師の派遣は認められていません。それにしても「失敗しない医師」は究極の理想です。